投票システムにトラブル発生
2011年11月27日、大阪府知事選挙と大阪市長選挙のダブル選挙が行われた。結果は橋下氏率いる大阪維新の会の圧勝となり、世間を賑わせたダブル選挙は異端児と呼ばれる橋下氏が笑顔を飾った。
しかしこの選挙の混乱ぶりを反映するかのように、投票システムにトラブルが生じていたことがわかった。大阪市選挙管理委員会によると、大阪市内の投票所366カ所のうち、少なくとも100カ所以上で、午前7時の投票開始直後から、投票者の名前と有権者名簿の名前とを照合するシステムが作動しないトラブルが発生していた。
投票案内状のバーコードが読み取れなくなっていたため、トラブルが発生した投票所では、午後5時頃にほぼ復旧するまで、紙台帳で有権者を照合して対応した。しかし、この影響で一部の投票所では投票を待つ人で混み合った。
票への影響は?
選挙に関するミスで怖いのは、二重投票などのミスである。今回はこのようなミスはなかったのだろうか?
この点につき、残念ながらミスが2件起きていたことがわかった。まず、紙台帳で照合していた住之江区の投票所で、すでに期日前投票を済ませていた有権者1人に誤って投票用紙を交付してしまった結果、二重投票させてしまったというミスが起きた。
次に天王寺区でも、期日前投票を済ませていた有権者1人に誤って投票用紙を交付してしまった結果、大阪府知事選で二重投票となるミスがあった。天王寺区はシステムトラブルが生じていない投票所であった。
両者とも、票の区別ができないため、いずれも有効票とされたが、これは1人1票に反するため、今後は絶対に生じないようにしていただきたい。
大阪市選挙管理委員会
http://www.city.osaka.lg.jp/senkyo/