政党をこえての一致
22日、ドイツ連邦議会の議員は、政党、会派、分派のすべてをこえ、ツヴィッカウのネオナチ3人組による殺人事件の解明につくすことを、満場一致で決定した。
政党をこえた一致は、とても珍しい出来事である。普通ならば、ドイツキリスト教民主同盟の会派(Unionsfraktion)は、左翼党と同意することを拒否するからである。
連邦議会総会の議員は、ドイツキリスト教民主同盟(CDU)、ドイツキリスト教社会同盟(CSU)、自由民主党(FDP)、社会民主党(SPD)、緑の党(die Grüne)と左翼党(die Linke)の党首や会派、分派代表からなり、会合直後、すぐに殺人事件の収拾をつけるため、議論を開始した。
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tyo.ドイツ連邦議会ノーバート・ラマート議長の決意
ドイツ連邦議会議長のノーバート・ラマート(CDU)は、初めに、この殺人事件についての、議会の悲しみ、衝撃と落胆を強調し、次のように語った。
「われわれは、国と州の治安当局が、長い間行われていた犯罪を発見することも防ぐこともできなかったことを恥ずかしく思う。」
さらに、被害者とその家族の疑惑に対し、謝罪した。
「われわれは、自分たちの責任を分かっている。だから、事件背景を解明することを決定した。この国では人種や思想、方向性などに関係なく、全ての人の生命を保護する。」
と、ラマート議長は語った。
シュピーゲル誌(Spiegel Online)
http://www.spiegel.de/politik/deutschland/0,1518,799187,00.html