元NPD党員という過去を持つ、マティアス・バーナー
海賊党の中で、元ドイツ国家民主党(NPD)党員という過去を持つマティアス・バーナー党員を、除名すべきという声が上がっている。そこで、メックレンブルク・フォアポメルン州党執行部は、満場一致の賛成で、この27歳の学生党員に対し除名運動に取り掛かることを、18日、ロストック市で発表した。
バーナーは、再三、自分の過去についてうその証言をしてきたが、最後には、2003年から2006年まで極右のNPD党員だったことを容認した。
2011年9月には、海賊党の州議会選挙の有力候補者として選出されたこともある。現在は、フォアポメルン=グライフスヴァルト郡議会議員である。
過去にも、バイエルン州のフライシングで、元NPD党員だったことが公開されて、除名された党員がいる。
Image:Thomas Brennerマティアス・バーナー党員の意見
バーナー党員は、フォアポメルン=グライフスヴァルトの海賊党ウェブサイトに、意見を表明した。まず、NPDの入党について、“若気の至り”だった、と述べている。
「当時の友人や学校外でのスポーツ活動を通じて、2003年18歳の時、NPDに入党した。党員としての活動は限られていて、友人と過ごす、ただの余暇の活動みたいなものだった。その仕事は、自分の政治的方向を決定するようなものでもなかったし、決して過激でもイデオロギー的な性格も存在しなかった。」
海賊党の立場
メックレンブルク・フォアポメルン州の同党は、もちろん極右派とは距離を置いている。選挙スローガンでも
“ナチス 出ていけー海賊 お入り(Nazis raus-Piraten rein)”を掲げた。州議会には270人もの党員がいる。ほとんどがロストックとグライフスヴァルト周辺出身である。
ヴェルト誌(Welt Online)
http://www.welt.de/politik/deutschland/article13653767/Piratenpartei-Mitglied-verschwieg-NPD-Vergangenheit.htmlヴェルト誌(Welt Online)
http://www.welt.de/politik/deutschland/article13724179/Piraten-wollen-frueheres-NPD-Mitglied-loswerden.html