NAS電池の設置を決定
東日本大震災により、東北電力管内の火力発電所の一部が甚大な設備被害を受けて停止している。火力発電所の停止状況は下記のとおりだ。
・仙台火力発電所 4号機 :停止中
・新仙台火力発電所 1,2号機 :停止中
・原町火力発電所 1,2号機 :停止中
被災地の一部ではまだ停電が続いているが、停止中の火力発電所で電力供給できるようになるまでには時間がかかる。そのため、能代火力発電所構内に深夜に蓄電して需要の高い時間帯に放電する大容量のNAS電池(ナトリウム・硫黄電池)を設置することとなった。
2,000kwのNAS電池を40台設置予定で、合計80,000kwになる見込みだ。これは国内最大規模となる。2011年7月より本格的な設置工事を開始し、2012年1月に運用を開始する予定だ。
NAS電池の設置概要
東北電力が能代火力発電所構内に設置を予定しているNAS電池の設備概要は下記のとおりだ。
所 在 地 : 秋田県能代市字大森山1-6
電池出力 : 8万kW
工事開始 : 平成23年7月
運転開始 : 平成24年1月(予定)
東日本大震災で大打撃をうけた被災者にとって、停電や節電は不安を増大させるものである。特に東北地方は冬の寒さが厳しいため、省エネの気持ちは保ちつつも、生活に必要な程度の電力供給は早急の課題といえる。このNAS電池で被災地の方々の気持ちが明るくなることを望む。
東北電力 プレスリリース
http://www.tohoku-epco.co.jp/news/normal/1183342_1049.html東北電力 緊急情報
http://www.tohoku-epco.co.jp/emergency/9/index.html