米の「高速鉄道計画」に異例のトップセールス
米国を訪問中の前原誠司外相は、8日午後(日本時間9日午前)、高速鉄道建設が検討されている、フロリダ州のリック・スコット知事と会談し、前原外相みずから、日本の新幹線技術をトップセールスした。
オバマ政権は、経済の再生と雇用拡大を目標に、全米に高速鉄道建設を計画しているが、共和党のスコット知事は高速鉄道計画には慎重な構えで、中国や欧州勢の売り込みが激しくなる中、異例ともいえる、外相自身による売り込みへと踏み切った。
売り込み効果は?新幹線採用は不透明
スコット知事は、4日就任したばかりで、11月の中間選挙から「(州政府)は予算をださない」と高速鉄道計画には、あくまでも慎重な姿勢だ。前原外相は、新幹線が「事故がなく死傷者が0である」こと、「省エネルギー・軽量設計」である点アピール、採用後の駅周辺開発など一連のノウハウ提供も提案した。
スコット知事は、日本との経済協力には積極的な姿勢を見せたものの、新幹線採用については明言しなかった。米政府の高速鉄道計画には、日本以外にで、中国やフランス、ドイツなどが積極的に売り込んでいる。フロリダ州の計画には、JR東海などが中心となって参入を表明しているが、前原外相のセールスが実を結ぶかついては不透明だ。
47NEWS「前原外相、米で新幹線セールス フロリダ州知事に」
http://www.47news.jp/CN/201101/CN2011010901000089.htmlasahi.com「新幹線、フロリダにトップセールス 前原外相」
http://www.asahi.com/politics/update/0109/TKY201101090218.html外務省トップぺージ
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