視覚障害者のカフェUnseen Bean
Unseen Beanは視覚障害者が経営するカフェ。開店までにさまざまな苦労をしたと経営者のジェリー・ラリー氏は語る。彼が語る「自分の強み」とは?
自動車工の夢そして最初の起業
ジェリー・ラリー氏は自動車工の家に生まれた。生まれつき視覚に障害を持つ。両親はジェリーに怪我をさせまいとガレージにラリーを入れなかったが、ジェリーにとって親の家業を継ぐのはある意味必然だった。ジェリーは自動車工になることを決意して技術を身につけた。
しかし現実は厳しく、ジェリーを雇ってくれる自動車修理工場はどこにもなかった。だが、ジェリーはくじけなかった。自分で工場を興すことを決めLeary Automotive社を設立。以後彼は同社の経営者兼技師として働きつづけ、はじめいぶかしげだった客もジェリーの腕を徐々に認め会社の評判は徐々にあがっていった。
コーヒー焙煎をしたい
1990年代はじめ、ジェリーはサンフランシスコへの旅行で運命的な出会いをする。サンフランシスコのレストランで食事をとっているとき、ジェリーはレストランのキッチンから奇妙な音を聞き、その音が何なのかどうしても知りたくなった。
ジェリーは店員にたのんでキッチンに入れてもらい、それはコーヒーを焙煎するマシンの音だと知った。ジェリーはすっかりマシンの虜になり、コーヒー豆にも興味を持ち、コーヒー焙煎の技術にも興味を持ちはじめた。
それから約7年後、ジェリーは活動を開始し、数年間他のコーヒー店で見習いのアルバイトをする。だが、焙煎においてカギになるのは豆の色の違いを見分ける腕であり、それ以外に方法はないようだった。しかしジェリーは、西海岸にいたコーヒーのブローカーに頼みこんで焙煎の技術を学び、同時に経営の技術も学ぶ。2003年、ジェリーはコーヒー店経営の資格を得る。
もう一度起業したい
ジェリーは起業家として成功することを考えていた。自分が焙煎ビジネスで成功するために必要なのはトーキング・タイマーとトーキング・サーモメーターであると結論、裏庭に小さなロースターを購入してコーヒー作りの訓練をはじめる。やがてボルダー町の北東エリアに店の土地を借りることに成功。事業は順調に成長を続け、2007年3月、ジェリーはとうとうボルダーの中心街に自分の店the Unseen Bean coffee shopのオープンにこぎつけた。
ジェリー・ラリー氏
オープンして最初の3ケ月で360ポンドの注文がありました。事業として成功することはわかってたんです。ただ私は1時間で4.25ポンドの粉しか挽けません。8時間で34ポンドの粉しか挽けません。そこがネックでした。お客様の注文の品を作るのに2週間半もかかったこともありました。でもその後1千ドル払って大きいロースターマシーンを購入しました。大きな前進でした。
自分の強み
世界的に信頼されているジェリー・ラリーのコーヒー。ジェリーのサクセス・ストーリーは、ビジネスにおいて情熱が大きなファクターであることを教えてくれる。自動車修理工のときもコーヒー屋のときも、人はジェリーがやっていけるかどうか首をかしげていた。しかしジェリーはどちらでも成功した。
ジェリーは逆に自分がコーヒーを作るときに使う一般人とは違う感覚が、独自のコーヒーを作る強みになっているのだと語る。それが氏の生き方でもあるのだろう。
ウェブサイトwww.theunseenbean.comでジェリーのおいしい焙煎コーヒーを注文することができる。
Gerry Leary, Master Roaster
5765 Arapahoe Ave., Suite B
Boulder, CO 80303
303.449.3456
DisaboomJobs
Unseen Bean: The Blind Coffee Entrepreneur
http://www.disaboomjobs.com/career-resources/self-employment/unseen-bean-the-blind-coffee-entrepreneurthe Unseen Bean coffee shop
http://www.theunseenbean.com