4月11日から数日にわたり、スーダンで二十数年ぶりに複数政党による選挙が実施された。
しかし、これに対してホワイトハウスは、深刻な不正が広範囲にわたって行われたと批判し、2011年の南部スーダン独立に関する国民投票が公正に実施されるようアメリカが委任を受けたことを発表した。
動画の真偽は不明
ホワイトハウスは問題の選挙について以下のような声明を出している。
「選挙全体を通じて政治的な権利と自由が制限され、南部スーダンでは脅迫や脅しが有ったとの報告もあった。今なお対立の続くダルフールでは容認できるような選挙を行える環境になく、投票に際しての技術的な準備不足によって深刻な不正を引き起こすこととなった。」
問題の選挙では、複数の主要な野党が、「選挙結果を損なうような不正」が予測されるとして投票をボイコットした。更に4月20日にはインターネット上で選挙管理者が不正票を投じている動画が流出し、野党は与党が不正に投票を操作していることが証明されたと非難している。
国家選挙委員会はその動画が偽物であるとして却下し、選挙に対して何の苦情も出ていないと主張している。公式な結果発表は遅れているが、ウマル・ハッサン・アルバシール大統領と彼の政党の候補者の地滑り的大勝利であると示唆している。
Sudan: White House Faults Election
http://www.nytimes.com/2010/04/21/world/africa/21briefs-sudan.html