必須でなくてもできるインターンシップ促進
ペンシルベニアにあるヴィラノヴァ大学のリベラル・アーツ・アンド・サイエンス・カレッジでは、インターンシップはまだ学位課程に盛り込まれていません。
しかし、学生には、インターンシップの重要性に関する説明と、募集中のインターンシップリストが記載されたEメールが毎週送られています。
また、同カレッジのウェブサイトには、
「インターンシップなしでヴィラノヴァを去るな!」と、学生に忠告する文章が掲載されています。
この効果はうまく発揮されているようです。大学によれば、この3年間で、インターンシップに参加する学生の数は30%増加したそうです。この効果は、大量のインターンを同大学から受け入れた企業からも賞賛されました。
就職活動に大きな影響力を持つインターンシップ
例えば、プライスウォーターハウスクーパースを例にとれば、新入社員の70%が、インターンシップ終了後に雇われています。
「インターンシップを教育カリキュラムに取り入れている大学は、学生の将来の雇用にかんして、かなり有利な条件を用意することができるでしょう。」
と、話すのは、プライスウォーターハウスクーパースでアメリカの人事採用担当の責任者を務めるホリー・ポウル氏。
インターンシップに関する忠告を受け入れてきた最近の学生は、それに見合うだけの結果を得ています。
卒業後でもインターンシップは有効
ライアン・モスマンさんはボストンカレッジで英語を専攻し、2009年5月に卒業しました。
彼が言うには、同校がインターンシップを学生に課すことはありませんでしたが、重要性を何度も訴えてきたようです。モスマンさんは卒業前の数か月間、ずっと就職活動を続けていましたが、収穫は余り得られませんでした。
そのため、インターンシップに参加することを決めました。それが自分のキャリアを積むスタート地点となると思ったからです。
ほかの学生と同じように卒業後当てもなく就職活動を続ける代わりに、卒業後彼はLVM GroupというPR会社でインターンシップを行いました。
彼の参加したインターンシップは、そのまま常勤社員としての雇用につながりました。同じ企業で彼は今、営業担当者のアシスタントとして働いています。
一方、彼の同級生は、学位を抱えたまま、就職のチャンスが訪れるまで家で過ごしているのだそうです。
「もし卒業後インターンシップをしていなかったら、僕も同じ状況になっていただろうね。」
と、彼は話します。
原文: Brian Burnsed(翻訳: Miyuki.T)
原文: Degrees Are Great, but Internships Make a Difference(U.S.News)
http://www.usnews.com/education/best-graduate-schools/articles/2010/04/15/when-a-degree-isnt-enough.htmlPricewaterhouseCoopers 日本語サイト
http://www.pwcjp.com/