政治関連の研究機関である英国のハンサード・ソサエティが発行するデジタル紙によると、政党が勝利するためにはターゲットとする有権者に関する膨大なデータが必要だということである。
BinaryApe's photostream選挙は情報戦へ
全ての政党にとって有権者の囲い込みは重要であり、その為により多くの人の情報を得る必要がある、と同紙は述べている。米国の事例から学ぶべき教訓は潜在的な支持層と、特に浮動層へのターゲットを絞ったマーケティングについてである。
インターネットツールを活用した選挙運動
大容量のデータ蓄積自体は目新しいことではなく、労働党は20年以上にわたって有権者のデータベースを構築してきたが、同紙によれば、新しいインターネットツールを利用すれば政党は更に的確な選挙運動や有権者の意向分析などを行うことができるようになるということだ。
今回の英国の総選挙は初めての真の"インターネット選挙"となるわけだが、同紙は、2008年のアメリカの大統領選と同じレベルには達しないだろうと見ている。しかし、それでも、インターネットが中央と地方を結ぶ迅速で信頼できるコミュニケーションを提供し、重要な役割を果たすことは確かである。
Eメールは依然として非常に魅力的なアプリケーションであり続けるだろう。しかし、今回の選挙ではFacebookやTwitterのようなソーシャルネットワーキングツールが一層効果的に利用されるだろう、と同紙は分析する。
デジタルメディアの浸透
恐らく、イギリスの場合は、アメリカのようなけばけばしいことにはならないだろう。政治情勢も全く異なる上に、予算も非常に少ないからだ。
それでも我々はデジタルメディアがかけがえのないツールとして静かに地位を確立し、現場での効果的なコミュニケーションをサポートすることになるのを目の当たりにするだろう、と同紙は述べでいる。
In this general election, 'data is king'
http://www.publicservice.co.uk/news_story.asp?id=12588Hansard Society
http://hansardsociety.org.uk/