95人の身体障害者が行き場失う危機
アメリカのミズーリ州ネバダで、ネバダ教員資格センターが2年で閉鎖することになった。これにより、95人の身体障害者と家族が居場所を、305人のスタッフが勤務先を失うことになる。
閉館の理由は、国からの予算不足による。ミズーリ州の精神健康担当のトップ、ボブ・バックスはこう語る。
「州の収益が予想よりはるかに予算不足になった。センターに維持には12億ドルが必要だが、出費計画より5億ドルは足らない」
誰もが別の施設に移れる保証はない
身体障害者95人は、自閉症や脳性まひなどの発達障害を抱えている。このうち40人から60人が地域の別の施設"Individual Supported Living"に移動できることを望んでいる。彼らには2人または3人のプロが支援している。
ネバダ中心部の他の住民は、他の州センターに転勤する予定だ。だが、1,000万ドルのコストが毎年かかる。しかも、誰もが歓迎されるわけではないという。
ネバタ教員資格センターで働く1人は、「深刻な精神障害がある人へのサポートはとても重要だ。それを分解し、廃業することは、個人の誰もにとって大きなダメージで、感情的にも精神的にも彼らを破壊するようなものだ」と語る。
閉鎖理由は資金不足
さらに、長い間、発達障害と精神病にかかった障害者を支援するのに必要とする資金提供が不足したという、そして現在、ネバダ教員資格センターを閉鎖する決定で、問題はさらに悪化する。患者のために“家族”となった専門の看護婦、カウンセラー、他のスタッフが失われるのを恐れている。
また、スプリングフィールドのナタリー・ウッズは、37歳の姉シンディーが軽度の精神障害、脳性まひなど複数の精神障害で、数年前から行動で問題を抱えて扱いにくく、センターに入所させた。
センターは、シンディーにとって「最後の手段」であり、本当に必要としたものだったと、ナタリーは語る。
The Joplin Globe, Joplin, MO - Nevada Habilitation Center to close
http://www.joplinglobe.com/local/local_story_091212657.html