反米のベネズエラ大統領
扇動的な左派指導者で、強硬な反米姿勢で知られるベネズエラのウゴ・チャベス大統領が、なんとtwitterに登録しました。大統領は野党がインターネットを積極的に利用していることに対して批判的で、インターネット自体を毛嫌いしているのではないかと思わせるほどでしたが、時流に乗らざるを得なかったようです。
200人雇用
今までの主義主張と違うじゃないかという批判も当然あるでしょうが、大統領のtweetへの反響は非常に大きく、ロイター通信は、
その返信のために新たに200人を雇い入れたことを明かした。チャベス大統領が自身のアカウント(@chavezcandanga)で発するつぶやきは、これまでに25万人近い人々がフォローしている
と、伝えています。
律儀に返信しようとしている姿がTVなどで報道される大統領のイメージとは異なり、意外です。フォロワーの数も多いほうではないでしょうか。鳩山首相で50万人くらいですから、それに追いつくのも時間の問題でしょう。
大統領の心情
米国への強い反発心を持ち、それを売りにしてきた大統領が、米国発のtwitterを使わなければならなかった心情は、苦虫を噛み潰す思いだったでしょうが、twitterを使った政治活動や選挙運動は世界的に珍しいことではありません。「野党のtwitter攻撃には、twitterで応戦する」、攻撃的な大統領のイメージに合った行動です。また、アメリカ製のサービスを利用したとはいえ、200人もの雇用に貢献したので、プラス面の大きいtwitter参加だったといえます。
ロイター「ベネズエラ大統領、ツイッターへの返信のため200人雇用」
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPJAPAN-15212720100510