文科省が教育に対する意見を募集するサイト「熟議カケアイ」

民主党政権に代わり政府のインターネット利用が活発になり、最近では消防庁が災害情報をツイッターで発信することを原口総務大臣が発表しました。

「熟議カケアイ」というサイトは文部科学省が立ち上げ、教育についての意見を一般募集しています。いわゆる電子掲示板といわれるものです。意見を募集しているテーマは「未来の学校」、「教員の資質向上方策は？。 （教職員・教育政策関係者・研究者の皆さまへ）」、「教員の資質向上方策は？ （保護者・ボランティア・研究者の皆さまへ） 」、「教員になる際につけるべき「力」は？そのつけ方は？」などです。

教育関係者と父兄などの一般人を分けるのがいかにも、文科省らしいとも言えますが、今までになかった新しい方法と一定の評価ができます。5月現在で約2700件のコメントが寄せられています。様々な意見が寄せられていますが、課題もあるようです。1つはコメントをするには名前や住所などの入力が必須なのですが、あくまで自己申告になりますので匿名に近い形になります。

インタネットにおける匿名での議論は、誹謗中傷の場となる可能性があるということです。もう1つの問題は匿名に近い意見をどの程度、政府として受け入れればいいのかという問題です。

全てを受け入れるわけにはいきませんし、全く受け入れなければ意見を募集する意味がありません。以上の様な課題もあるようですが、まだ新しい試みですのでこれからの発展に期待いたいと思います。



「熟議カケアイ」
http://jukugi.mext.go.jp/