障害による不当解雇訴訟取り下げられる
英エジンバラにある観光協会ビジットスコットランド社は、同社のPRマネージャーであるリチャードスミス氏を解雇した。この解雇に対し、スミス氏は障害者に対する差別だとして訴えた。というのも、スミス氏はそううつ病の治療下にあったからだ。しかし、裁判では不公平な解雇だということを証明するだけの証拠がなかったために、訴訟は却下された。その最大の理由は、スミス氏が長年にわたってその会社で働いてきたという経過があるからだ。
あまり知られていないが、障害を理由にした不当解雇を要求できるのは、勤務し始めてから1年未満に限られるという決まりがある。つまり、約13年間も勤務してきたスミス氏を解雇したのは精神疾患という理由ではないというわけだ。
解雇は仕事能力が原因
ビジットスコットランド社側は、あくまでもスミス氏の仕事の質の低さが原因だと主張している。ただ、スミス氏の精神状態の悪化により、仕事ができなくなったのは事実で、それにより差別的待遇を受けていたのは確かのようだ。
しかし、裁判所の判決はあくまでもビジットスコットランド社の主張を支持、同社も障害による差別ではないという判決に満足している。
PR boss to appeal disability tribunal ruling (bbc)
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/scotland/edinburgh_and_east/8654032.stm