ダライ・ラマ14世
チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世。誰もが一度は耳にしたことのある名前でしょう。彼は、チベット民族の尊敬を集める僧侶です。
もとは、一般の農民の息子でしたが、幼い頃に、ダライ・ラマ13世の化身だとされ、ダライ・ラマ14世として即位しました。その後中国共産党の圧制から亡命せざるを得なくなり、亡命先で新チベット国を設立しました。中国は彼との直接対話を無視しつづけています。
twitter
現在御年74歳の高齢のダライ・ラマ14世ですが、世界中を飛び回り、チベットの現状を訴える精力的な活動をしています。その一環でしょうか、twitterで中国市民と直接対話をしたと、毎日jpが報じました。
ダライ・ラマは「外交と国防は中国政府に任せる」とツイッターに書き、中国政府がダライ・ラマをチベット独立を目指す「祖国分裂主義者」と批判する中で、独立ではなく「高度な自治」を目標とする従来方針を市民に伝えた。
寄せられた約300件の質問から、投票の多かった質問にダライ・ラマが答えるという形で、対話が実現しました。ダライ・ラマとtwitterという予想外の組み合わせに、中国政府も驚いたでしょう。
ノーベル平和賞
ダライ・ラマ14世はノーベル平和賞を1989年に受賞していますが、このときも中国は完全に無視し、関連した書籍の持込さえも許しませんでした。しかし、インターネットが普及した現在、書籍や報道を統制しても、ネット上からあふれ出す情報を抑え切れません。中国全土にチベットのおかれている真実が知れ渡るのも時間の問題でしょう。
毎日jp ダライ・ラマ:「ツイッター」使って中国市民と直接対話
http://mainichi.jp/select/world/news/20100522k0000e030013000c.htmlダライ・ラマのtwitter
http://twitter.com/DalaiLama