新宿区のJKK住宅に超薄型軽量パネルを設置
2024年2月26日、東京都住宅供給公社(以下、JKK東京)は、新宿区にあるJKK住宅へ超薄型軽量フレキシブル太陽光パネルを接着工法により設置したと発表した。
従来の太陽光パネル設置に用いられてきた基礎や支持架台を用いた工法とは異なる新技術により、既存集合住宅への太陽光発電設備の設置促進を図るものだ。
接着剤で屋上防水面に直接貼り付け
JKK東京は、既存集合住宅への太陽光発電設備設置が促進される環境醸成を目的とした協定を東京都と締結しており、これに基づいた取り組みの一環として、既存のJKK住宅にアスファルト防水層の屋根に超薄型軽量フレキシブル太陽光パネルを設置した。
超薄型軽量フレキシブル太陽光パネルは、これまで工場等の金属屋根への設置実績はあるが、既存集合住宅の多くで使われているアスファルト防水層へ設置が行われないのは、防水面にパネルを直接貼ると熱等によるパネルの伸縮で防水層の損傷が懸念されるからだ。
そこで防水メーカーが新たに開発・商品化した防水層を傷つけないための緩衝材を採用し、これをパネルと防水層との間に置く方法で設置した。
今回の設置では、接着剤で屋上防水面に直接貼り付ける工法のため基礎や支持架台は不要であり、厚さ2.5ミリの超薄型パネルにより建物の高さ制限に抵触しないなど、優れた設置条件を有している。
今後JKK東京は、発電量や売電収入等のランニング面も含めた多角的な視点で検証を行うとともに、既存集合住宅への太陽光発電設備の設置促進に向けて取り組んでいくとしている。
(画像はプレスリリースより)
東京都住宅供給公社のプレスリリース
https://www.to-kousya.or.jp/k_news/r6_2_26press.html