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2024年11月27日(水)
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関西国際空港「第2ターミナルビル」工事の軌跡【熊谷組】

関西国際空港「第2ターミナルビル」工事の軌跡【熊谷組】

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LCC専用国際ターミナル誕生
熊谷組は関西国際空港「第2ターミナルビル」建築工事を担当。その軌跡を振り返る。

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2017年1月28日、関西国際空港に格安航空会社(Low Cost Carrier)専用の新たな「第2ターミナルビル(国際線)」がオープンした。

熊谷組は、新「第2ターミナルビル(国際線)」の建築工事を担当。また、既存の第2ターミナルビルの改修及びそれらに伴うLCCターミナル全体の附帯施設の整備を行った。

海上人工島ならではの課題
新ターミナルビルは、ターミナル棟、チェックイン棟、コンコース棟の3棟で構成されている。平屋・一部2階建ての鉄骨構造で、延べ床面積約3万9千平方メートルを有する。

直面した問題は、施工場所が大阪湾内に造られた人工島(関空2期空港島)であるため、電気や水道などのインフラが整備されていないことだった。

そこで自家発電機により電気を確保し、散水車をタンクにして水を1期島の供給源から現場に運ぶなど、工事前にライフラインの確保が先決となった。

海上は日常的に強風が吹き、ときには台風なみの暴風もある。これに対して最も注意したのが飛散防止。関西空港は24時間運航されており、誤って図面一枚でも飛ばされてしまうと、航空機の運航に重大な障害を及ぼす恐れがある。

資材などの保護には通常使用されるブルーシートではなく、風をはらみにくいネットで覆って強風に対応した。

設計・施工の連携で難局を打開
着工後に発注者が変わり、状況が一変。それに対応して、完成までに何度も設計変更が行われた。

そのたびに、現場での作業は中断と再開を繰り返し、工程を予定通り進めるために、臨機応変な対応が必要だった。

厳しい現場であったが、工事関係者が一丸となって結束力を高め、明るい気持ちと緊張感を保ち、困難な工程を乗り越えて重大災害ゼロで工期内の完成を果たした。

ノウハウを生かし次世代の空港建設へ
新ターミナルの開業により、国内線と国際線を合わせた第2ターミナルが対応可能な年間旅客数は従来の2倍以上、約800万人となった。これは、LCC専用の空港として国内最大級である。

これまで多くの空港や関連施設を手掛けた熊谷組。その豊富なノウハウと経験で造り上げた最新の機能を備えるターミナルビルの誕生は、次世代型空港のスタイルとして今後も注目を集める。

(画像は熊谷組 UPDATEより)


外部リンク

熊谷組 UPDATE:
http://www.kumagaigumi.co.jp/update78.html


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