党内の内粉に決着か
オーストラリアにおいて、与党である労働党の党首選が実施され、27日、現党首のジュリア・ギラード首相(50)が勝利した。労働党の報告によると、ギラード首相は、挑戦者のケビン・ラッド前首相(54)に対し、71票対31票の大差をつけた。
ギラード首相は、
「これで、指導者の問題は解決し、政治劇は終わった。今は2013年の総選挙に向けて集中するだけだ。」
と、語った。独シュテルン誌オンライン版が、27日付で報じた。
ラッド氏は、党首としても首相としても、ギラード首相の前任である。ギラード氏が、約18か月前にラッド氏をその座から追い落とした。ギラード氏は、自身の政権で、ラッド氏を外相に任命。だが、両氏の確執は続き、22日、ラッド氏は突然外相を辞任したのである。
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Senator Kate Lundyギラード首相「私は指導者である。」
ラッド氏は、敗北の後も、ただの議員として議会に残るつもりである。労働党のピーター・ビーティー氏は、
多くの者は、ラッド氏が、世論調査での結果が改善されない時を待って、再びギラード氏に挑戦するつもりである、と考えている。
と、推測する。
労働党政権は、緑の党と無所属の支持だけで持っているようなものだ。地元メディアの世論調査によると、労働党47%、野党の保守連合(自由党、国民党)53%で、労働党にとっては、過去最低の支持率である。週末の世論調査では、ラッド氏は、ギラード氏や自由党党首アボット氏よりも、支持率が高かった。
ギラード氏は、党首選の前に、
「ラッド氏の人気は、彼を優れた首相にはしなかった。語るのは簡単だが、何かを達成するのは難しい。私は、指導者である。」
と、語った。
シュテルン誌(Stern Online)
http://www.stern.de/politik/ausland/trotz-sieg-gegen-rudd-im-umfrageloch-julia-gillard-bleibt-regierungschefin-1792235.html