他にもいくつかのサイトへのアクセスが制限
The Telegraph紙によると、中央アジアの独立系ニュース配信サイト「ferghana.ru」は、Wikipediaの約8,000あるウズベク語ページヘのアクセスが、同国内でブロックされている事を発表した。ウズベク語のページヘアクセスしようとすると、自動的にマイクロソフト運営のニュースサイト「msn.com」へ誘導されるようになっている。
image by nojhanパリを拠点とする“言論の自由”擁護団体「国境なき記者団」は、北朝鮮やイラン、キューバなどと共に同国をネット上の情報統制が厳しい“インターネットの敵”国の1つとして挙げている。また、ウズベキスタンは、同団体が毎年発表する「世界報道自由ランキング」で179カ国中157位(2011-2012年)。
「アラブの春」の影響を危惧するウズベキスタン政府
現在も続いている「アラブの春」では、SNS(ソシアルネットワーキングサービス)が、情報交換の場として大きな役割を果たしてきた。これを警戒してか、昨年政府は、ウズベク語で「会話」という意味の「Muloqot」というSNSを開始した。
これによりウズベク語SNSの発展もあるが、本来の目的はFacebookやロシア語のSNS「Odnoklassniki」のユーザーを、監視しやすい「Muloqot」に引きこむことである。
ウズベキスタン政府当局は、報道機関と人権保護団体を国外追放している。また、欧米のジャーナリストにはほとんどビザを出さないことで知られている。
・The Telegraph・国境なき記者団ウェブサイト
http://en.rsf.org/・ferghana.ru(英語・フランス語・ロシア語)
http://enews.fergananews.com/