「1ミリシーベルトの微熱」はデマ　「Hot☆Spots」企画者の無念

首都圏において、東電福島第一原発事故による放射能汚染の深刻な地域のひとつ、千葉県柏市。「ホットスポット」というネガティブなイメージを払拭したいとの想いから、アイドル企画が発案され、1月16日からオーディションへの参加募集が開始されたのだが、これが中止に追い込まれる騒動に発展した。

中止の原因は「Hot☆Spots（ホットスポッツ）」という、そのアイドルのグループ名。J-CASTニュース（8日報）によれば、このネーミングに批判が殺到、企画が中止となった。

募集告知は、地域情報サイト「まいぷれ」でも行われ、

と呼びかけ、10〜22歳の女性を募集していた。

[“まいぷれ”掲載のオーディション告知]

発案者・松葉ステッキ氏は、この企画を中止したことについて、自身のブログで社会的に不信感を与えてしまったことを謝罪、ただ、あくまでもその趣旨は「より良い街作りのため」であり、

と記している。

また、ネットにはこのアイドルグループが「1ミリシーベルトの微熱」という曲でデビューするとの情報が出回ったようだが、これはデマで、松葉ステッキ氏は、

と驚いている。しかし、そうしたデマを想定できなかったことに対しては、「浅はか」だったと深く反省している。

「Hot☆Spots」というネーミングは、やはり軽率であるかもしれないが、ホットスポットと報じられ、さまざまな風評被害にさらされる地域の悩みを少しでも和らげようとする、松葉氏の想いと、それを実行に移す行動力は、評価されるべきではないだろうか。



J-CASTニュース：千葉・柏のご当地アイドル募集中止 「Hot☆Spots」の名前に批判
http://www.j-cast.com/2012/02/08121550.html?p=all

新劇団松葉ステッキ：団員ブログ
http://yaplog.jp/matsuba-stick/

まいぷれ：『Hot☆Spots』アイドルオーディション
http://kashiwa.mypl.net/space/000000096771/?cmt=0