国保収納率3年ぶりに改善も、いぜん破綻の危機

3日に厚生労働省が発表した速報によると、2010年度の国民健康保険収納率は88.6%と、前年度より0.59ポイント高かったという。

収納率改善は3年ぶりだが、減免措置拡充などによるもので、各国保を合計した赤字額は3900億円と前年度より650億円も増加した。1日の47NEWSにインタビューが掲載された大西秀人・高松市長は、「国保はすでに破綻している」と語っている。

もともと国民皆保険制度を実現するため、第一次産業に従事する人を対象として始められたのが国民健康保険制度だった。

健康保険組合などでは、雇用主などが保険料の半分を負担する。これに対して、国保は個人が保険料を全額負担することになる。

現在、国民健康保険の加入者には、低所得者や無職の層が増え、減免措置による自治体の負担が急増している。

少子高齢化が進み税収が伸び悩む中、今後も自治体がこれを負担することは不可能である。



◆47NEWS
http://www.47news.jp/localnews/furusato/2012/02/03140128.php