「ガスパン遊び」再流行で、死者も

カセットコンロやライター用として用いられるブタンガスを吸引する｢ガスパン遊び｣が若年層の間で流行。死者を出すなど事故が相次いでいる。ブタンガスには、麻酔作用があるため、吸引するとシンナー吸引に似た酩酊感が味わえる。またシンナーは販売が法的に規制されているが、ブタンは毒劇物取締法の対象外であり、ホームセンターなどで簡単に購入できる。

こういった特性により、1996年ごろから吸引する｢ガスパン遊び｣が一部の少年たちの間で人気となった。

以降、全国で年間10数人程度の死者が出ていると言われる。死因はブタンガスの大量吸引による窒息死、あるいは引火による焼死など。

昨年11月には、東京都大田区で、14歳の男子中学生がカセットコンロのガスを吸引して窒息死している。

カセットコンロ、ライター用ガスなどが有名だが、少年たちの間では、制汗剤などのスプレーが用いられることもある。

以前はフロンガスが用いられていたが、オゾン層への影響が心配されることから、近年ではブタンガスが用いられているためだ。



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