予想よりも急激に低下した失業率
米労働省が3日に発表した1月の失業率は8.3%と、先月より0.2%低下した。今回の大統領選は米国経済が大きな鍵であり、この発表はオバマ大統領再選の大きな材料になるのだろうか?
image by teamstickergiant米失業率は、昨年9月から徐々に低下している。ブルームバーグ(米国経済総合情報サービス会社)経済専門家の「就業者数15万人増(前月比)」という予測を、はるかに超える25万7千人が今年1月中に職を得た。失業者数は前月より33万9千人減である。
The Telegraph紙の取材によると、今回の失業率低下はオバマ大統領にとって、強力で重要な打開策になりうるだろうが、選挙アナリストは、再選のためには11月の選挙まで8.5%以下を維持しなければならないだろうと言っている。
2年2ヶ月間でたったの1.7%低下
確かに緩やかに景気は回復しているように見えるが、未だに1275万8千人が失業中である。共和党有力候補、ミット・ロムニー氏は4日にネバダ州ラスベガスで行われた共和党党員集会で、
これらの数字は、オバマ大統領の政策が真の景気回復を阻んできた事実を明白にしている。我々ならできる。
と発言した。
ベトナム戦争以来、失業率6%以上にもかかわらず大統領2期目を務めたのは、ロナルド・レーガン元大統領一人である。彼が再選を果たした時の失業率は7.2%で、選挙以前18ヶ月間で失業率を3%低下させた結果であった。
キャピタル・エコノミクスのチーフUSエコノミスト、ポール・アッシュウォース氏は同紙の取材に対し、、
このままこのような数字が続けば、我々の予測を変えなければならないが、未だに今年中は失業率8%から下がることはないと考えている。国内の経済に力がなく、住宅も停滞している。世界(ヨーロッパと中東)の状況も心配される。
とコメントした。
・The Telegraph・MSN産経ニュース