自国民に対し、「馬鹿で、無能……」と表現
ルーマニアのテオドア・バコンスキ外相が解任されようとしている。その理由は、反政府デモ隊にはいた暴言である。エミール・ボック首相は、23日、議会のなかでバコンスキ外相の解任を発表した。
ボック首相は、ルーマニア全国民に謝罪し、外相の発言に対し遺憾の念を示した。実際に解任されるのは、バセスク大統領が承認してからである。
独シュピーゲル誌によると、バコンスキ外相は、政府の財政節約政策に対して抗議をしているデモ隊に対し、自身のブログ上で
「テレビに出てくるような馬鹿な国民」、「無能で暴力的なスラムの住人」
などと表現したらしい。
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Πρωθυπουργός της Ελλάδας反省の色は一切見られず
23日、ブリュッセルでの外相会談に出席したバコンスキ外相は、ルーマニアのテレビ局「Realitatea TV」に対し、
「私は、自分の考えていることを言い、自分の言うべきことを考えている。」
と述べ、後悔の念は見られなかった。
「私の解任が社会情勢の緩和に貢献するならば、喜ばしいことである。」
政府の経費削減の措置に抗議
抗議行動はすでに2週間続いており、何千人ものルーマニア人が中道右派の政府に対し抗議している。デモ隊は、首都ブカレストにおいて、トライアン・バセスク大統領の辞任を要求している。
抗議は、社会福祉費の削減や国際通貨基金(IMF)と欧州連合からのクレッジット協定の見返りとして、2010年以来、政府が進めている経費削減の措置に対して向けられている。
シュピーゲル誌(Spiegel Online)
http://www.spiegel.de/politik/ausland/0,1518,810933,00.html