第180通常国会を召集
2012年1月24日、第180通常国会が召集される。1月24日は、野田首相の施政方針演説、安住財務相の財政演説など政府4演説が行われる。そしてこの政府演説に対する各党代表質問は、1月26日、27日、30日に行われる。
会期は2012年6月21日までの150日間で、政府は2月初旬に2011年度第4次補正予算案を成立させて、引き続き2012年度予算案の審議入りをしたいと考えている。
今回の通常国会の最大の争点は後述するとおり消費税の増税である。政府は増税の前提として、国会議員の定数問題や、国家公務員の給与削減などの成立を見込んでいるが、ねじれ国会の状況で実際に政府の思惑通りに決まっていくことは難しいとみられている。
消費税増税の行方
野田首相は消費税増税について「政治生命を懸ける」と公言している。しかし、消費税増税に反対する複数の民主党議員が離党したり、離党してはいないものの、マニフェストに反する増税ありきの政策に強く反対する民主党所属議員がいることもたしかだ。
そしてもちろんのことながら、政権与党に返り咲きたい自民党からも、消費税の増税をめぐる与野党協議を拒否されている。自民党を含めた野党は、この通常国会中に衆議院の解散・総選挙を迫る構えでいる。
野党の攻撃を迎え撃つ野田首相も、消費税増税を争点として衆議院解散をすることも辞さない決意を示しているため、2012年度の予算案の審議次第では、3月から通常国会の会期末である6月にかけて「解散」となる可能性がある。
首相官邸
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