中国在住の中国人として初のノーベル賞受賞者
The Telegraph紙の取材によると、今月25日、ノルウェイで最も読まれている新聞「Aftenposten」が、ノルウェイは中国が北極評議会にオブザーバーメンバー加盟の阻止する意向だと公表した。懲役中のノーベル平和賞受賞者、劉暁波氏(リュウ・シャオボー)について、両国間の外交摩擦がその理由である。
by Leader Nancy Pelosi Liu Xiaobo(リュウ・シャオボー)/ノーベル平和センター(Oslo)
Aftenposten紙に対し、匿名の外務高官が
中国がノルウェイ当局との(劉暁波氏についての)話し合いを拒否している限り、ノルウェイは、中国がオブザーバー参加国となることに賛成しないだろう。
と語った。
中国の目的は北極航路
中国が北極評議会のオブザーバー参加国になれば、北極航路が開かれる。北極航路だと、現在のスエズ運河を通るルートや、喜望峰を周るルートに比べれば、欧州との距離がかなり縮まる。
ノルウェイと中国の外交関係は、2010年に懲役中の劉氏がノーベル平和賞を受賞して以来決裂。中国政府は、
ノーベル平和賞は西側の利益の政治的な道具になった。平和賞を利用して中国社会を裂こうとしている
と批判した。
北極評議会の正式メンバーは、8カ国。オブザーバーメンバーは7カ国である。2009年に中国の他に韓国、イタリア、日本もオブザーバー加盟の申請をしている。
・The Telegraph・劉暁波/Wikipedia