共和党候補者討論会において
21日のサウスカロライナ州予備選を前に、16日夜(現地時間)、共和党候補者討論会が行われた。共和党候補者のなかでミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事は指名獲得が有力視されている。
討論会のなかで、ロムニー氏は他の候補者から、過去を追及され、納税申告書を世間に公表するよう仕向けられた。その時点では、ロムニー氏からは返答を得られなかった。
増加する社会的圧力の下で、17日、彼は納税申告書を開示。サウスカロライナでジャーナリストに
「15%の所得税しか納めていなかった」ことを容認した。ロムニー氏は、軽い税負担の理由として、
「私の収入は、過去に行った投資によって得たものである。」
と、述べた。
アメリカでは資本収益に関しては、最高課税率が15%となっており、所得税の連邦税率は35%までである。
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IowaPolitics.com納税申告書が引き起こした社会的不公平の議論
ロムニー氏の納税申告書に関する騒動は、米国内に蔓延(まんえん)する社会的不平等に対する議論を呼び起こし、ホワイトハウスにこの問題を提示。カーニー米大統領報道官は、オバマ大統領の見解として
「裕福層も公正な税金を支払うべきだ。年間収入が5万もしくは7万5千ドルの人々が、15%より高い税金を支払っているのに、ミリオネアーが、たったの15%とは不公平である。」
と、強調した。
17日に行われたギャラップ市場調査によると、37%の共和党支持者がロムニー氏を候補者として賛成している。
フォークス誌(Focus Online)
http://www.focus.de/politik/ausland/uswahl/us-wahlkampf-warum-romney-nur-15-prozent-steuern-bezahlt_aid_703407.html