破損したヒトラーのボックスは修復される。
「ターゲスシュピーゲル紙(Tagesspiegel)」によれば、当時の国会(ライヒ議会)議員だったアドルフ・ヒトラーの情報を保管しているメタルボックスが修復されるようだ。このボックスは、ドイツ連邦議会の地下に保存され、フランス人芸術家クリスチャン・ボルタンスキーにより作成されたものである。
報告によれば、このボックスは、おそらくヒトラーの名がふさわしくないと思う国会議事堂の訪問者により破損されたらしい。2日、月曜日には、フロントパネルは目に見えるぐらい押しつぶされていた。
「ドイツの国会議員のアーカイブ」と題されたメタルボックスは、連邦議会のウェブサイトによれば、国会議事堂の地下に、1919年から1999年までの
“民主的に”選出された国会議員の情報が保管されている。
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igorschwarzmann破損が呼び起こした議論
4781人の名前のなかには、もちろんアドルフ・ヒトラーの名前もある。さらに、国家社会主義ドイツ労働者党(NSDAP)の286議員の名前もリストにある。
ヒトラーが選出された1933年3月5日の国会選挙が、
自由で民主的だといえるかどうか、歴史家の間で議論されていた。それが今、メタルボックスの破損をきっかけに、連邦議会議員の間でも、議論を呼び起こしている。
連邦議会議長のノーバート・ラマート(CDU)は、その件については、発言を控えている。連邦議会の文化委員会のモニカ・グリュッタース委員長(CDU)は、修理に関しては「芸術作品への敬意から」必要だと考えている。ヒトラーとNSDAP議員の除去については、間違っているという態度をとっている。
ヴェルト誌(Welt Online)
http://www.welt.de/newsticker/dpa_nt/regioline_nt/berlinbrandenburg_nt/article13794656/Beschaedigte-Hitler-Metallbox-im-Bundestag-repariert.htmlターゲスシュピーゲル紙(Der Tagesspiegel)
http://www.tagesspiegel.de/berlin/debatte-um-hitler-box-blechschaden-mit-folgen/6013456.html