中国に続きインドでも太陽光発電拡張計画
2年前にインド政府が、「2020年までには太陽発電で20GW(日本での電力供給許容世帯数約570万世帯に値する)の電力を供給する」という計画を打ち出した時、多くの専門家は無謀な計画だと言っていたが、最近になってその発言を取り消す者がでてきている。
by Nokero/NokeroN200(太陽光発電の電球型LEDライト)を使用するムンバイの屋台アズール・パワーのインデルプレート・ワドワCEOは
太陽光技術の効率性は上昇し続けており、太陽発電の需要の増加はコストの削減をもたらすだろう。そして、数年で従来の発電システムより安価な電力供給ができるようになるだろう。
と語った。
火力発電は限界にきている
インドは石炭王国であり、エネルギー消費の68%を占めるのが固形燃料で、その大半が石炭である。石炭を使った火力発電による電力供給が70%を超えており、インドの石炭埋蔵量は世界第4位にもかかわらず、国内炭だけでは間に合わず輸入に依存している。
今月、インド政府は電力発電デベロッパーの入札を行った。平均落札価格は、8.77ルピー(約12円)/kw/時であり、これは石炭電力の約2倍である。しかし、去年行われた入札時の価格より27%も下回った。いくつかのデベロッパーはかなり強気な入札をしており、実際に建設が始まると、建設の遅れや、費用の予算超過などいろいろな問題が出るのではないかと危惧されている。
・太陽発電大国を目指すインド/The New York Times