原油の動向
平成23年12月28日に経済産業省は平成23年11月分の石油統計速報を公表した。この速報値によると、平成23年11月の原油の輸入量は1,695万klであった。この数値は平成22年11月と比べて12.7%減少している。
直近2か月は前年と比べて原油輸入量が増えていたため、3か月ぶりに前年を下回る結果となった。
原油の輸入国を見てみると、下記の5カ国がトップ5となっている。平成23年11月分の中東依存度は88.7%となっており、依然として中東依存度が非常に高いことがわかる。
原油輸入量トップ5
1.サウジアラビア(532万kl)
2.アラブ首長国連邦(393万kl)
3.カタール(210万kl)
4.クウェート(150万kl)
5.イラン(109万kl)
平成22年11月と比較すると、サウジアラビア、カタール、イランからの輸入量は減ったが、アラブ首長国連邦、クウェートからの輸入量は増えている。
燃料油の動向
平成22年11月と比べて、船舶用の大型ディーゼルエンジンや、工場・発電所などに用いられるB重油やC重油の生産量・国内販売量は増えた。その一方で、ガソリン、ナフサ、ジェット燃料油、灯油、軽油及びA重油の生産量・国内販売量は減った。
燃料油の輸入量と輸出量をみてみると、輸入量は303万klで、平成22年11月よりも増えているが、輸出量は186万klで減っている。
経済産業省 石油統計速報 平成23年11月分
http://www.meti.go.jp/statistics/tyo/sekiyuso/result.html