ゴアレーベンの貯蔵施設拡張工事がストップ
11月末にフランスのラ・アーグ再処理工場で処理された放射性廃棄物が、中間貯蔵施設のあるドイツ、ニーダーザクセン州のゴアレーベンに向けて運ばれ、激しい抗議活動が行われたばかりだ。
核のゴミは最終処分場に埋められる。ゴアレーベンは最終処分場の候補地として調査が行なわれていた。しかし、住民の反発を受け、ドイツ連邦環境省は白紙に戻すと発表。
このことを受けて、驚くべきことにゴアレーベンにおける放射性廃棄物の貯蔵施設拡張工事がストップされた。だが、最終貯蔵施設に対する紛争はまだまだ続く。問題は、これから運び込まれるだろう29,000トンの高レベル放射性廃棄物のための永久貯蔵が可能な候補地である。
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GuenterHHやっぱりゴアレーベンが建設予定地に?
連邦環境相のノーバート・レトゲン(ドイツキリスト教民主同盟:CDU)は、2012年の夏季休業期間までには、候補地に関係なく、放射性廃棄物の回収の可能性などの問題を明らかにした法律を提出する予定だ。
2014年の半ばには、候補地の地域を特定し、それから、多数の候補地の地上の探査が始められる。2019年の終わりから、地中探査が開始されるようだ。その後、最終処分場の候補地を見つけたら、許可を取り、建設されるという手はずである。
レトゲン環境相は、
「比較場所としてゴアレーベンは、保持される。ゴアレーベンは、候補地から取り除かれたわけではない。」
と、強調した。
シュテルン誌(Stern Online)
http://www.stern.de/politik/deutschland/fahrplan-fuer-deutschlands-atommuell-umweltminister-stoppt-ausbau-von-gorleben-1763373.htmlヴェルト誌(Welt Online)
http://www.welt.de/politik/deutschland/article13769987/Gorleben-bleibt-moeglicher-Standort-fuer-Atommuell.html