マザー牧場横に8,000ベクレル超
千葉議会の質疑で28日、放射性廃棄物の最終処分場を富津市の鬼泪山に建設する計画が明らかになった。予定地は東京都庁から約50km。近隣にはマザー牧場がある。
指定廃棄物4千トンを埋める
計画では、国有地である鬼泪山に最終処分場を建設。県内の焼却灰4,139トンなどを運び込み、埋設する予定。
今後は立地の可能性を検証するため、詳細な調査をおこない、今年9月に最終的な決定を下す。
最終処分場は屋根付きの遮断型。1kgあたり8,000以上の焼却灰など「指定廃棄物」を地中に埋める。最終処分場の建設費用は国が負担する。
13都道県で5万トン
福島第1原発事故の影響は広範囲に及ぶ。これまでに秋田、岩手、宮城、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、神奈川、新潟の11県と北海道、東京都で1kgあたり8,000ベクレルを超える下水の汚泥、ゴミ焼却灰、稲わら、堆肥、腐葉土などが発見されている。
その量は合計5万トン。環境省では1kgあたり8,000ベクレルを超えるこういった廃棄物を「指定廃棄物」と定め、既存の処分場で処分する計画を立ててきた。
実際には、高濃度汚染された廃棄物の受け入れを拒否する自治体が多く、計画は難航。対応策として、国有地に最終処分場を新設する方針を明らかにした。
「指定廃棄物」の下限は1kgあたり8,000ベクレルだが、上限は定められていない。環境省の計画では、高濃度汚染物を東日本一帯にばらまくことになるが、環境や周辺住民に与える影響については、いつものごとく検証されていない。
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