新民主主義党が129議席を獲得
財政緊縮策の継続か拒否かが争点となったギリシャ国民議会選挙の再選挙が17日、行われた。即日開票の結果、緊縮策推進派の新民主主義党(ND)が29.6%、129議席を得て第1党となった。ドイツ国営放送局ZDFが18日、報じた。
緊縮策反対派の急進左派連合(SYRIZA)は、26.9%、71議席となり、約3ポイント差で破れた。全ギリシャ社会主義運動(PASOK)は、12.3%の得票率で、第3党となり33議席を獲得。極右政党「黄金の夜明け」は、18議席を獲得。5月6日の選挙よりも3議席少ない。
ギリシャ国民議会は1院制議会で定数300、任期4年である。250議席を選挙で争い、残り50議席は第1党に「ボーナス」として上乗せされる。
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Antonis Samaras/mtzempelikou欧州各国で報じられたニュース
【ドイツ】
ギリシャは緊縮策を継続する方向に向かうチャンスは得た。しかし、政府がユーロに残留するか、放棄するかどちらに決定しても、確かなのは、ギリシャは高い代償を払うことになる。
【スイス】
新政府がどのような形になるにせよ、景気回復のために、抜本的な構造改革が不可欠である。しかし、そうなるとギリシャは今以上に引き裂かれることになるだろう。
【英国】
議会選挙が行われたが、実際の所、ギリシャの未来を決定するのは、ドイツである。メルケル首相が、この選挙結果をどのように対処するかによって、方向が決まる。
【スウェーデン】
保守的な新民主主義党と全ギリシャ社会主義運動がおそらく政権を形成し、これまでの緊縮策を推進していくだろう。しかし、問題は、政府が機能しないことである。したがって、ヨーロッパ諸国の関心は、借款の条件が再交渉されるかどうかである。ヨーロッパと特にメルケル首相が、今の方向性を保持するならば、ギリシャは永久に問題を解決できないだろう。
【オーストリア】
ギリシャとヨーロッパの首脳たちが、アントニス・サマラス氏のような政治家に期待をかけるとは、政治とはばかげたものだ。サマラス氏は、ギリシャの政治の世界の悪のすべてを表現しているような政治家だ。
ドイツ国営放送局ZDF(heute.de)
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