ロシアの役割が重要なカギ
ロシア・サンクトペテルブルクで4日から2日間の日程で、欧州連合(EU)とロシアの首脳会談が始まった。3日の非公式の夕食会でスタートし、4日に会談が開始される。主要議題は、欧州債務危機のほか、市民虐殺事件で混乱が続くシリアなど中東情勢となる見通しだ。
欧州連合(EU)は、ロシアにシリア紛争への政策の転換を図らせたい。欧州連合(EU)の外交安全保障上級代表(EU外相)であるキャサリン・アシュトン氏は、会談前に
「国際平和計画の成功のカギを握るのはロシアである。」
と、語った。フォークス誌オンライン版が4日、報じた。
それゆえに、欧州連合(EU)は、暴力に終わりを告げるため、また、コフィ・アナン国連・アラブ連盟合同特使が提案している調停案を履行するために、ロシアと密接に協力していきたいことを示唆。
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Európa Pont国際支援のための和平案には協力の可能性
しかし、ロシアは国連安全保障理事会でのシリア制裁決議に慎重な姿勢を保っている。ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、この首脳会談でシリア紛争の立場の歩み寄りに期待できないことを表明。
だが一方で、ロシアはより強固な国際的支援のための和平案への提案には耳を貸す用意があるようだ。
ロシアからはプーチン大統領やラブロフ外相ら、欧州連合(EU)からはファンロンパイ大統領、バローゾ欧州委員長、アシュトン外交安全保障上級代表らが出席。
フォークス誌(Focus Online)
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