シュテルン誌とRTL局によるフォルザ世論調査の結果
メルケル独首相率いるキリスト教民主同盟(CDU)は、ノルトライン=ヴェストファーレン州議会選での惨敗後、有権者の支持率が全国的に落ち込む傾向をみせている。シュテルン誌オンライン版が23日、報じた。
毎週行われるシュテルン誌とテレビ局RTLによるフォルザ世論調査の選挙トレンドの結果、CDUは先週より4ポイントも減少し31%に。これは、2011年10月末以来の最悪の結果である。今年2月には38%の支持率を得たこともあった。
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claaser一方で、連立パートナーの自由民主党(FDP)は、回復傾向にある。先週より1ポイント増の6%で、2011年3月中旬以来の最高値である。
社会民主党(SPD)は1ポイント増の27%。海賊党(die Piratenpartei)も同じく1ポイント増で13%に達した。4回目の最高値達成である。緑の党(die Grünen)は、海賊党同様13%だった。
CDUとFDPの連立政権は合わせて37%で、SPDと緑の党の合計40%よりも下回ることになった。低迷なのは左翼党(die Linke)で、リーダーシップ争いのなか6%の支持率しか得られなかった。これは、2007年6月の党創立以来、最悪の数値である。
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dirk@vorderstrasse.deレットゲン環境相の更迭は的確な処置
メルケル首相がレットゲン環境相を更迭したことに関しては、ドイツ人の51%が的確な処置だと回答。CDUの有権者の間では72%が理解を示している。反対に、SPDと左翼党の有権者はレットゲン氏の更迭を間違いだと主張。
シュテルン誌世論調査によると、ドイツ人の58%がノルトライン=ヴェストファーレン州の州代表であるリントナー氏がレスラー党首より良いと回答。FDPの支持者の中では73%がそう考えているようだ。
もしFDPのフィリップ・レスラー党首が辞任すれば、FDPに新たな推力を与える可能性もある。そうなれば、新党首にはクリスティアン・リントナー氏の就任が確実視される。
シュテルン誌(Stern Online)
http://www.stern.de/politik/deutschland/stern-rtl-wahltrend-union-taumelt-kanzlerin-bleibt-standhaft-1830892.html