地球温暖化防止のために
3月31日、世界各地で何百万人もの人々が、地球温暖化防止への思いをアピールする環境イベント「アース・アワー(Earth Hour)」に参加し、照明を消した。2007年、世界自然保護基金(World Wide Fund for Nature;WWF)がオーストラリアで開始し、今年で6回目である。
アース・アワーは、地球を一周する形で、150か国、6525都市で現地時間同日午後8時30分から1時間、観光施設や高層ビルなどの照明が消された。昨年より15か国、1200都市がさらに加わり、初めて、リビアやイラク北部、クルドなど危機に陥った地域も参加した。
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AlicePopkornアース・アワーは、南太平洋(オセアニア)の島国サモアの国際空港で始まり、世界中の観光名所の照明が消されていった。例えば、英国のバッキンガム宮殿やビッグベン、中国の万里の長城、フランスのエッフェル塔、ノートルダム寺院、ドイツのノイシュヴァンシュタイン城、タイの王宮、日本の東京タワーでなどである。
また、今回初めて、WWF大使で国際宇宙ステーション(ISS)の宇宙飛行士でもあるアンドレ・カイパース氏を通じて、宇宙からもサポートされた。
〈東京タワーの消灯の様子〉
ともに世界を変えよう
アース・アワーは、ただ単に1時間照明を消すためだけの行動ではない。アース・アワーをこえて、友人、同僚、組織、政治の指導者がともに影響を与え合い、ともに手を取り合うことが大事なのである。
アース・アワーの共同創設者アンディ・リドリー氏は、
「われわれは、ともに世界を変えることができるはずだ。」
と、語った。
ウィーン新聞(Wiener Zeitung)
http://www.wienerzeitung.at/themen_channel/wzwissen/klima/447613_WWF-Earth-Hour-2012-brach-alle-Rekorde.html