東海原発で汚染水漏れ　作業着を洗っただけなのに基準値超え

日本原子力発電東海原発で19日、貯蔵タンクから放射能汚染水が漏れ出たことを原子力安全・保安院に報告した。漏れ出た汚染水は少なくとも1.5トンにのぼる。東海原発は現在廃炉作業が行われている。問題の汚染水は作業着の洗濯などに使われた水で、貯蔵用のタンクに貯められていたもの。

何らかの理由で配管を伝ってタンクがある建屋内の別の部屋に漏れ出た。汚染水の放射線量は33,000ベクレル/kgという。

政府が埋め立て処理を許可する廃棄物の放射線量が8,000ベクレルなので、この約4倍にあたる。

東京電力のホームページを見ると、作業着などの洗濯に使用した水は、いったんタンクに貯蔵するが、放射線量が低いことを確認して、海に放出するという。

国際法で定められている排出基準は、セシウム137で90ベクレル/kgとなっている。今回東海原発で漏出した汚染水は、この排水基準を大きく上回るものだ。

日本原子力発電は、17日にわかった水の漏出を19日まで報告せず秘匿していた。



◆東京電力　放射線の話
http://www.tepco.co.jp/nuclear/hige/qa/thi/eqa/qa-e4-j.html

◆日本原子力発電株式会社
http://www.japc.co.jp/