再び赤―緑 連立政権になるのか
5月13日、ドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州において、州議会選挙が行われる。2010年5月から、ドイツ社会民主党(SPD)と緑の党(Die Grünen)の連立政権による少数与党内閣が敷かれている。
14日の世論調査によると、SPDと緑の党を合わせて、今のところ52%の支持率を保持している。これにより、前回失敗した少数与党内閣が安定した政権を組閣できる。ツァイト誌オンライン版が15日付で報じた。
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gruenenrwドイツ自由民主党の奇策
デュッセルドルフ、ケルン、エッセン等の都市を擁するノルトライン=ヴェストファーレン州は、ドイツで最も人口密度が高く、ドイツ全体の国内総生産の2割強を生産するドイツ最大の経済州である。
そのこともふまえて、ここライン川とルール地方の州での選挙結果が、ドイツ国内の政治的影響を与えかねない。世論調査によると、自由民主党(FDP)は、ザールランド州議会選(3月25日)とシュレスヴィッヒ=ホルシュタイン州議会選(5月6日)に続き、今年3度目の議席数を失うことになる。
このことは、連邦連立政権にも大きな影響を与えることになる。そこでFDPは、驚くべき行動に出た。州の執行委員は、トップ候補者として、元幹事長のクリスチャン・リントナー氏を指名したのである。これにより、リントナー氏は、連邦保健相のダニエル・バー氏に代わって、FDPの州代表になる。
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VoThoGrafie世論調査の結果
ドイツ公共放送局のARDの依頼で、Infratest dimapが世論調査を行った。その結果、SPDが38%の支持率を得て、ドイツキリスト教民主同盟(CDU)は、34%。緑の党は14%だった。
FDPはわずか2%で左翼党(die Linke)も4%しか、得られなかった、両党とも5%の壁をこえられず、州議会に議席を得られないかもしれない。海賊党(die Piratenpartei)は、反対に5%で、議席を得る可能性が出てきた。
赤―緑連立政権(SPDと緑の党)を期待している有権者は43%で、大連立政権(CDUとSPD)への支持率は41%だった。
ツァイト誌(Zeit Online)
http://www.zeit.de/news/2012-03/15/landtag-nrw-ruestet-sich-zum-wahlkampf-15230003