原子力潜水艦で放射能漏れ
7月29日午前、中国北部の港大連(Dalian)に停泊中の原子力潜水艦で放射能漏れ事故がおきた。電子設備の設置工事中放射性物質が漏出、中国軍当局は現場封鎖、緘口令を発令したという。
米ニュースサイト「NEWSBAD.COM」によると、この事件を最初に報じたのは日本のブロガー佐藤守氏。7月30日、佐藤氏の軍事関連ブログ「軍事評論家=佐藤守のブログ日記」が報じ、その翌日の7月31日、海外大手メディアがいっせいに報道、さらに8月2日、中国メディア「新唐人電視台」が報じたという。
以下佐藤氏の記事。
周辺は軍によって厳重に閉鎖されていて、極めて危険な状況らしいという。
市民による情報によると、今回の事故で、上海では事故当日の29日の放射線量が0.31uSvだったという(29日の東京の放射線量は0.13uSv)。
中国の原潜事故
中国海軍の原潜事故は過去にも数回発生しているという。1983年にはウラジオストークで中国の原潜がソ連潜水艦と衝突し沈没、約70名の乗組員が死亡した。1985年には中国の092型弾道ミサイル原潜がミサイル発射時に爆発を起し沈没、約100名の乗組員が死亡した。中国政府はどちらの事故も公には発表しておらず、1983年の事故は後にロシアの調査により明らかになった。
中国海軍は約50基のディーゼル潜水艦と約10基の原子力潜水艦を有しているとされる。いずれも老朽化がすすんでいるという。
NEWSBAD.COM軍事評論家=佐藤守のブログ日記