ニューヨーク市警、市内の監視強化
7月28日、ニューヨーク市警( NYPD、The New York Police Department )は小型核爆弾を使った市内のテロ攻撃を想定し放射能モニタシステムを使った調査をはじめたと発表した。
対策とは市内に放射能モニタ車両、監視カメラで市内をモニタし解析するというもの。2,000台の放射能モニタ車両を市内に走らせ市内の放射能量を毎日モニタ、モニタデータをローワーマンハッタン地区( lower Manhattan )にあるローワーマンハッタン監視センター( the Lower Manhattan Security Coordination Center )に無線で送信し監視センターで解析する。また同市内に設置された監視カメラで市内の様子を常時動画撮影しこれも監視センターで解析する。
監視カメラは、同市カナル通り( Canal Street)南1.7平方マイルのエリアに約3,000基、地下鉄、マンハッタン地区ミッドタウンに約1,800基が設置されている。その他のエリアにも今後設置していく予定だという。
監視カメラが撮影した動画データは広周波域光ファイバーを経由しセンターにあるコンピュータに送信される。センターにあるコンピュータには最新式の動画解析ソフトが入っており、モニタカメラから送信されたデータはこの解析ソフトを使い解析される。
同システムはロンドン市オフィス街を囲むセキュリティシステム「鉄の輪( ring of steel )」にヒントを得て構想、2億ドルの資金を費やし開発された。ローワーマンハッタン監視センターは2008年に設置された。
ダーティボムの脅威
ダーティボム( a dirty bomb )はいわば小型核爆弾。小規模な爆発力に抑えた核爆弾で爆煙から放射能を放つ。都市内部でパニックをおこす目的で使用される可能性があるという。
ダーティボムを使ったテロ事件は米国では過去におきた例はないが、簡単に作れる事から米政府は今後ダーティボムを使ったテロ事件がおきる危険があるとみているという。
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