3月、4月と200万人を突破
厚生労働省が2日に発表した「福祉行政報告例」によると、今年4月に生活保護を受けている人数は202万1412人となり、2か月続けて200万人を突破。、3月には202万2332人と59年ぶりに200万人の大台を突破して以来、依然として高い水準になっている。
新年度を迎えても受給者数は思ったほど減少していない
厚労省によると、例年であれば、4月の受給者数は新年度ということもあり就職数は増加、生活保護を受けなくなる人も減少するという傾向にあるが、今年はその減り幅が少ないという。
受給世帯数で見ても、前月に比べ2万2537世帯増の145万8583世帯となり、過去最悪の記録を出した前月よりさらに増加。引き続き過去最悪を更新する結果となっている。
高齢化や長引く不況、震災の影響~増加傾向は止まらず
依然として続く厳しい雇用環境が主因と考えられるほか、今後は東日本大震災の影響も懸念される。避難所を出て仮設住宅などで生活する被災者や、職を失った失業者などの申請も増加が予想されることから、厚生労働省では、早急な雇用対策および被災者支援の実態把握を進めている。
厚生労働省福祉行政報告例 平成23年4月分概数|厚生労働省