日銀短観2011年6月分の業況判断DI
日本銀行は7月1日、6月の企業短期経済観測調査(日銀短観)を発表した。日銀短観とは、日銀が資本金2000万円以上の企業を対象に企業の現況や先行きの景況感などをアンケート調査しているもので、毎年3月、6月、9月、12月の4回行われている。
景気が良いと感じている企業の割合から、景気が悪いと感じている企業の割合を引いた数値(業況判断DI)の現況は、多くの業種でマイナスとなっている。特に大手企業の製造業の中の自動車の下げ幅が大きく、3月から6月にかけてのマイナス幅が75ポイントとなっている。これは東日本大震災により部品供給が一時的に止まったことが原因とみられている。
先行き判断
上記のとおり、現況のDIはマイナスであるところが多かったが、先行きDIはプラスであるところも多い。現況でマイナス幅が75ポイントとなっていた自動車業界も、58ポイントプラスのプラス6ポイントとなっている。
しかしながら中小企業は依然として厳しい結果となっているところが多いのも事実だ。
短観(要旨)第149回 全国企業短期経済観測調査
http://www.boj.or.jp/statistics/tk/yoshi/tk1106.htm/短観(概要)第149回 全国企業短期経済観測調査
http://www.boj.or.jp/statistics/tk/gaiyo/2011/tka1106.pdf