中国版ノーベル平和賞　1回で取りやめ

中国文化省は中国版ノーベル平和賞と言われる「孔子平和賞」の選考を中止すると発表した。

同賞は文化省の管轄する中国郷土文化保護協会が主催していたが、勝手に記者会見を行うなどの行為が見られたため、解散させられた。

昨年もうけられた同賞は、1回で終了したことになる。2010年に中国の人権活動家、劉暁波氏にノーベル平和賞が贈られたことに反発して、この「孔子平和賞」が設立された。

第1回の孔子平和賞受賞者は台湾の中国国民党名誉主席、連戦氏だった。連戦氏は受賞を拒んだため、無関係な少女がトロフィーを受け取ることになった。

他にも、ビル・ゲイツ、ネルソン・マンデラ、元米国大統領ジミー・カーター、パレスチナ自治政府大統領マフムード・アッバース、パンチェン・ラマ11世（ギェンツェン・ノルブ）ら8人が候補に挙げられていた。

第2回目の今回は、ロシアのプーチン首相、ドイツメルケル首相、南アフリカのズマ大統領、そしてまたしても中国寄りのチベット仏教の指導者、パンチェン・ラマ11世、ビル・ゲイツ氏、前国連事務総長のアナン氏などの名前が挙がっていた。



◆孔子平和賞
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%94%E5%AD%90%E5%B9%B3%E5%92%8C%E8%B3%9E

◆boxun.com（中国サイト）
http://news.boxun.com/news/gb/china/2010/12/201012092319.shtml