2011年7月~9月期の中小企業景況調査を実施
経済産業省は、中小企業基盤整備機構が全国の中小企業を対象に行った2011年7月~9月期の中小企業景況調査結果を公表した。
2011年7月~9月期の全産業の業況判断DIはマイナス26.6ポイントであった。前期はマイナス34.8ポイントであったため、マイナス幅が8.2ポイント縮小した。そのため、中小企業の業況は若干持ち直しているとみられるが、昨今の円高の影響などが懸念されており、今後もマイナス幅が縮小し続けるかはわからない。
2011年7月~9月期の中小企業景況調査の概要
製造業の業況判断DIは、マイナス20.5ポイントであった。前期はマイナス28.8ポイントであったので、マイナス幅が8.3ポイント縮小した。製造業14業種のうち、化学、電気・情報通信機械器具・電子部品、機械器具の3業種でマイナス幅が拡大した。しかし他の11業種はマイナス幅が縮小した。特に輸送用機械器具は前期より33.7ポイントも回復している。
次に非製造業の業況判断DIは、マイナス28.8ポイントであった。前期はマイナス36.5ポイントであったので、マイナス幅が7.7ポイント縮小した。非製造業は卸売業、サービス業、建設業、小売業の4産業でマイナス幅が縮小した。特にサービス業はすべての業種でマイナス幅が縮小している。
今後どのような形で円高不況の影響が表れるのかという不安も多いが、まずは日本の政治が早く安定し、外国から信頼してもらえる環境作りが必要ではないだろうか。
第125回 中小企業景況調査
http://www.meti.go.jp/press/2011/09/20110929001/20110929001.pdf