選挙監視団体がサイバー攻撃受ける
4日に行われた
ロシア下院選、
プーチン首相率いる与党「
統一ロシア党」は、得票率が前回の64.3%を大きく下回る約50%となり惨敗した。「国営のテレビメディアを総動員」して与党支持を呼びかけ、その一方で、野党の一部には選挙登録すら認めないという、はなはだ不公平な選挙戦を展開したにも関わらず、である(日本経済新聞、6日報)。
与党「
統一ロシア党」は、こうした表立った不公平だけでなく、裏ではさらに手を回していたのではないかと疑われる報道があった。AFP BBNewsが4日報じたところによると、投票日当日、ロシアのラジオ局「
モスクワのこだま」と独立系選挙監視団体「
ゴロス(
Golos)」がサイバー攻撃を受けたという。
選挙違反情報の公開を阻止か
「
モスクワのこだま」はリベラル系野党支持者に人気のラジオ局。その編集長は、
「投票日に起きたウェブサイトへの攻撃は、間違いなく、選挙違反に関する情報の公開を阻止する企てだ」
と語ったという。
また、「
ゴロス」は、Twitterや主要なウェブサイト、さらに選挙違反の目撃情報や証拠を投稿できるサイト「
選挙違反マップ」が、
「大規模なDDos(分散サービス妨害)攻撃」を受けた
と発表している。
そのほかにも、同AFP BBNewsの記事によれば、野党系週刊紙「
ニュータイムズ』(服役中の元石油王ミハイル・ホドルコフスキー氏のコラムも連載)のウェブサイトや、ロシアのブロガーに人気の「
ライブ・ジャーナル(
Livejournal.com)」などもアクセス不能になった。「
ライブ・ジャーナル」代表は、3日、
「まだ攻撃は続いている。相手には山ほど金があるんだろう」
とツイートしたという。
日本経済新聞
陰り始めたプーチン長期体制AFP BBNews
ロシア下院選投票日、ニュース系サイトにサイバー攻撃