自損事故の概要
2011年12月2日の17時40分ごろ、大阪府高槻市明野町において救急車で患者さんを救急搬送中に、救急車の車両が橋の欄干に接触する事故が発生した。
この救急車を運転していたのは、大阪府高槻市消防本部勤務の38歳の消防士長であった。救急患者の搬送中ということもあり、事故後に救急車の運行に支障がないことを確認し、患者さんを病院に搬送した。
この事故は、救急車の車体側面をこする物損事故であった。救急搬送されていた患者さんにもけががなかったのが不幸中の幸いといえよう。
無免許運転が発覚
救急患者を病院へ搬送した後、物損事故を届けるために高槻警察署へ向かった。その際、救急車を運転していた消防士長は、同僚へ無免許運転を告白した。その後、消防士長は上司に付き添われ、大阪府警高槻署に出頭した。
消防士長は無免許運転などの道交法違反容疑で書類送検される見込みだ。この消防士長が無免許になってから1年半にわたり、100回以上も救急車や消防車を運転していたという。
消防士長は2010年3月に酒気帯び運転で事故を起こし、現行犯逮捕されていた。その際、消防士長は無職と偽り、職場である消防署にも報告しなかった。そして2010年5月に免許取り消しとなった。
大阪府高槻市消防本部では、毎回業務前に免許証を確認している。しかし、この消防士長はパスケースを提示するだけで免許証の確認をパスしていたというから、管理体制のあり方も問われることになりそうだ。
全国の消防署において管理体制を見直し、二度とこのようなことがないようにしていただきたいものだ。
本市消防本部職員による不祥事について
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