ミヒャエル・アダム(社会民主党:SPD)が26歳で郡長に
11月27日、保守的勢力の強いニーダーバイエルン地区のレーゲン郡に、社会民主党の新しい郡長が誕生した。その名もミヒャエル・アダム、26歳。アダムは、決選投票にて57%の投票率を獲得し、ライバルのドイツキリスト教社会同盟(CSU)の候補者ヘルムート・プレンクトを破った。これにより、アダムはドイツで一番若い郡長になった。
アダムの政治的躍進は2008年に始まった。その年に23歳の若さで、ニーダーバイエルン地区のボーデンマイスの市長に選ばれた。選挙前には、誰も彼の成功を信じていなかった。
彼は、若く、同性愛者でプロテスタント、SPDの中でさえ、このコンビネーションでは深く黒いニーダーバイエルン地区で、選挙に勝つことは不可能だと思われていた。
SPD-Schleswig-Holsteinバイエルン自由州へも広がるか?社会民主の波
今、アダムは、50年以上もCSU政権だったレーゲン郡の頂点に立った。バイエルンのSPD代表フロリアン・プロノルドは、この勝利を“自由州全体へのシグナル”と呼んだ。
さらに、プロノルドは、2013年の州議会選挙へのシグナルだと評価した。この選挙には、SPDからはミュンヘンのクリスチャン・ウデ市長が出馬する予定。
反対に、ニーダーバイエルン地区のマンフレッド・ヴェーバーCSU代表は、レーゲン郡での敗北を、痛みを伴うこと、と表現し、当選者を祝福した。しかし、ヴェーバーは、このシグナル効果は自由州全体に広がるものではない、とみている。
シュピーゲル誌(Spiegel Online)
http://www.spiegel.de/politik/deutschland/0,1518,800245,00.html