大河原 多津子 田村市
大河原さんは、福島から40km離れたところで、有機栽培農家をしている。今回、放射性廃棄物輸送に抗議するために、はるか遠いドイツのヴェントランド地方にやってきた。
1986年、チェルノブイリ原発事故以来、大河原さんは原子力発電に反対してきた。当時、2歳の子どもをかかえ、食べ物の不安から、有機栽培農家を始めた。20年間農家の仕事はうまくいっていた。3月の原発事故が起こるまでは。
今でも大河原さんは、じゃがいも、なす、きゅうりを栽培している。放射能検査では、放射能は検出されていない。今後、このようなことが二度と起こらないように、原発廃止にむけて抗議運動を続けていくということだ。
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GuenterHH西片 加奈子 福島市
西片さんは、1980年から1999年まで福島に住んでいた。その後、北海道に移ったが、また2004年、福島の沿岸部に引っ越してきた。そこで、3月11日、大地震と原発事故にあった。
西片さんは、日本グリーンピースの代表と2人の子ども、俳優の山本太郎さん、カメラチームを従えて、ヴェントランド地方にやってきた。1週間の滞在予定のうち、2日間をこの放射性廃棄物輸送の抗議運動に予定している。
この抗議運動の後にも、スケジュールがつまっている。今回の旅は、ドイツの人は、どのように脱原発の動きを続けてきたのか。自然エネルギーは、本当に頼りにできるのか。その答えを見つけることでもある。
「福島を希望に!Fukushima ist überall(福島は至る所に。)」と書かれた弾幕をもち、ドイツの活動家に原発事故の惨事から8か月たった今の生活を報告した。今後も責任を回避する東京電力との戦いや世界の人々に福島の惨事、原発の恐ろしさを広めていくとのこと。
シュテルン誌(Stern Online)
http://www.stern.de/politik/deutschland/widerstand-gegen-castortransport-fukushima-meets-wendland-1755668.htmlシュテルン誌(Stern Online)
http://www.stern.de/politik/fukushima-opfer-ist-beeindruckt-von-castor-protest-1755645.html