連邦内務大臣の決断
最近発覚したツヴィッカウのネオナチ組織の犯行を受けて、ドイツ連邦内務大臣のハンス=ペーター・フリードリッヒ(ドイツキリスト教社会同盟:CSU)は、危険なネオナチに対して中央登録制度を導入し、彼らの動きを監視する意向だ。
フリードリッヒ内務大臣は、南ドイツ新聞(Süddeutsche Zeitung)に、次のように語った。
暴力的な極右過激派と政治的右派の暴力行為のデータは、ともに扱われなければならない。そのデータは、イスラム原理主義者に対して導入されたシステムと同じようにデータを収集し、連邦憲法擁護庁と警察署に供給されるべきだ。
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Eulinkyネオナチの犯行
ツヴィッカウで組織されたネオナチ3人組が、2000年から2006年の間に、トルコ人8人、ギリシャ人1人を殺害し、2007年には、警察官1人を殺害した疑いがある。その他にも13件の銀行強盗の疑いもかけられている。
この「国家社会主義地下運動」と名乗り、外国人を敵視する3人組の犯行には、ドイツだけでなく、ヨーロッパ各地、アメリカにも衝撃を与えた。
ベルリン新聞(Berliner Zeitung)によれば、この3人組は、ベアテ・Z、ウヴェ・M、ウヴェ・Bである。当局は3人組がほかにも外国人襲撃事件を起こした可能性や、協力者の有無について調べている。すでに、14日の月曜日、2007年に3人組に協力したとして37歳のホルガー・Gに逮捕状が出された。
連立与党の対応
アンゲラ・メルケル首相(ドイツキリスト教民主同盟:CDU)はライプチッヒでの党大会の場で、
ドイツにとって不名誉なことだ。
と、語った。また、新たにドイツ国家民主党(NPD)の禁止手続きについても持ち出した。
15日、連邦外相のギド・ヴェスターヴェレ(自由民主党:FDP)は、トルコ大使のアーメット・アセットとともに、ベルリンのトルコ人団体を訪問した。彼らは、この事件に大きな関心と解決への期待を示した。
トルコ外務省も、この連続殺人の背景を徹底的に調査することに期待している。ドイツは急進的な波を食い止めるために、あらゆる手を尽くすべきである。
Yahoo!ドイツ
http://de.nachrichten.yahoo.com/innenminister-will-register-f%C3%BCr-gef%C3%A4hrliche-neonazis-061427631.htmlシュピーゲル誌(Spiegel Online)
http://www.spiegel.de/politik/deutschland/0,1518,798013,00.html