関東大震災
今回の東日本大震災では1ケ月たった現在も関東、東北地方で大きな余震が続いている。過去の大きな地震ではどうだったのだろうか。関東大震災の記録を振り返ってみる。
1923年9月1日11時58分、関東南部で関東大震災がおきた。震源は相模湾中央。地震の強さはマグニチュード7.9。
関東全域、静岡、山梨に震火災の被害、全体で焼失戸数44万7128戸、死者9万9331、罹災(りさい)人口340万余、特に東京の被服廠跡だけで3万2000人が焼死、被災総額は55億〜100億円余に達した。
震災にともない、震源域の海底では最大160mの隆起、180mの陥没が発生した。房総半島南部、三浦半島南部、相模湾岸などでは2mを越す隆起が発生した。丹沢山地などは逆に沈下が発生し、各地に山崩れ、地割れが発生した。
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白地図専門店 関東大震災の余震
関東大震災には6つの大きな余震があった。1923年9月1日11時58分にM7.9の本震が起きた後、同日12時01分にM7.2、同日12:03にM7.3、同日12:48にM7.1の余震が起きた。
さらに翌日9月2日11時46分にM7.6、同日18時27分にM7.1の余震があり、4ヶ月後の1924年1月15日にM7.3の余震が起きた。余震のひとつひとつが兵庫県南部地震に匹敵あるいは上回る地震。
関東大震災の余震
1923年9月1日11時58分。関東大震災本震。M7.9。
1923年9月1日12時01分。関東大震災余震。M7.2。
1923年9月1日12時03分。関東大震災余震。M7.3。
1923年9月1日12時48分。関東大震災余震。M7.1。
1923年9月2日11時46分。関東大震災余震。M7.6。
1923年9月2日18時27分。関東大震災余震。M7.1。
1924年1月15日。関東大震災余震。M7.3。
以下、東京大学地震研究所のコメント。
東京大学地震研究所
大きな地震が発生すると必ずその後にたくさんの余震が発生する。今回(東日本大震災、東北地方太平洋沖地震)はM9.0の巨大な地震だったので余震に関しても長い期間にわたる注意が必要。
東京大学地震研究所
http://outreach.eri.u-tokyo.ac.jp/eqvolc/201103_tohoku/