枝野官房長官「ただちにそうした性質のものではない」
IAEA=国際原子力機関は3月30日に、福島第一原子力発電所から40キロ離れた、福島県飯舘村の土壌から、IAEAの基準値を上回る放射線が検出されたとして、日本政府に対し状況を見定めるよう勧告をした。
枝野幸男官房長官は、3月31日の午前に開いた記者会見で、IAEAから勧告をうけたことを確認
直ちにそうしたもの(状況)ではない
との認識を示す一方で
長期間そうした土壌の地域にいると、その蓄積で健康被害の可能性が生じる性質のものなので、しっかり把握し対処していかなければならない
と、述べた。
IAEAの基準値を1つ上回る放射線
IAEAのデニス・フローリー事務局長によると、あくまで「初期的な評価」とした上で、飯舘村で、観測された放射線のレベルが、「IAEAの基準値を1つ上回る」と述べ、日本政府に対し、状況を注意深く評価するよう勧告いたという。
枝野官房長官は、現段階で直ちに人体に影響を与えるものでないとした上で
(土壌汚染が)人体に影響を及ぼす可能性のある長期間になれば、退避などを検討しなければならない。その必要が生じた時にタイミングが遅れないように万全を期したい
と、述べている。
International Atomic Energy Agency (IAEA): Earthquake in Japan
http://www.iaea.org/時事ドットコム「長期なら健康被害も=飯舘村の放射性物質-枝野長官」
http://www.jiji.com/(トップぺージへのリンク)
AFPBB News「飯舘村の放射線、IAEA基準超す」
http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/accidents/2793460/7027528